Chapter06-05

記録者: スキア・ノワール (ENo. 28)
Version: 1 | 確定日時: 2026-01-04 04:00:00

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「答えてくれてありがとう」

それが答えそのものに向けられたものか、
ここまで付き合った事へのものかは分からない。
墓守はあなたの言葉に、それ以上踏み込まなかった。

夜の風が吹いたように、
白い部屋の空気が、ほんの少し揺れる。

カラン。

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「コレはね、眠りたい子には眠りを与えるものなんだ。
 望まれた分だけ、応えるだけのモノに過ぎない」

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「何が正しい終わりかを決めたり、
 意味を与えたりする事は、コレの役目じゃない。

 意味を探して、悩んで、選ぶのは……
 いつだって、生きているものたちの仕事だ」

夜色の瞳が、やわらかく細まる。

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「……最後のトイカケにしよう」

カンテラの灯が、ゆっくりと脈打つ。

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「もしも終わりを選べるとしたら──
 君は、どんな風に終わりたい?

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「静かな眠りか。誰かの手を握ったままか。
 役目を果たした後か。
 それとも……まだ足りないと、抗う終わりか」

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「どれが正しいとか、立派だとか、コレは言わないよ。
 ただ、それが“君の望み”である事だけが大事なんだ」

一拍。

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君は、どんな終わりを望んでいる?


──あなたはどのような終わりを望んでいますか?
Answer
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「どう…いたしまして」

感謝の言葉に対しての返答。
スキアが家族以外に言うのは、珍しいことである。

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「どんな終わりか…。そうだな。あらゆる血族がいなくなり、そして…」

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「世界が終わる時…か」

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望む終わりなどない。俺は歩き続けたい」


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「不死は歩き続けろと言われているのかもしれないな。神もきっとそうだ」

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「まあ自分でラタルタを終わらせることができるが…」

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「今はまだその時ではない。待っている者がいるからな」