Chapter07-fin

記録者: ミラ・ステラウィッシュ (ENo. 144)
Version: 1 | 確定日時: 2025-12-31 04:00:00

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あなたの言葉を最後まで聴いて、
その魔女は口元の笑みをゆっくりと深めていた。
吊りあがった弧状はかえって不気味にも見えただろう。
それからぱっと目元も弧状を描き、
あなたが否定をせど肯定をせど、うんうんと頷いた。

ふ、と部屋の端が溶けて行くのが見える。
あなたはもう知っているだろう、
今回のトイカケはこれで終わりなのだと。
魔女もそれを察したのか、あなたにまた視線を戻してにっこり笑った。

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「ふふっ、今日は楽しかったわ~~!
 今日の事はしっかり覚えておくわね~~~!」

声は軽やかで、笑い声さえ含んでいるのに、どこか底知れぬ影を帯びている。
立ち上がろうと床に着けられる脚は、蜘蛛の足先のようでもあった。

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「またいつか、貰いに行くから────」


次の瞬間、魔女の姿は白い部屋の空気に溶けるように、ふわりと消えていた。
……あなたも気付けば元の場所に戻れるのだろう。


ここトイカケはありません。回想や感想を自由に記入したりしなかったりしてください。
Answer
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「こちらこそ。うちの紹介ができてよかったわ」

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「是非、カフェバー・ブレスミストをよろしくね」

不穏な魔女の様子にまるで気付いていないかのように悠然と微笑み、改めて店へ招くだろう。
消えていった後を見送って席を立ち、同じように白い部屋を後にする。

もしもいつかの未来、魔女がミラの夢と場所を奪いに来たとして、彼女は気に止めないだろう。
自分が店を持つ夢を叶えたこと、店に来た客をもてなしたことだけが彼女を満たす夢であり、すでに過ぎ去った夢を奪うことは出来ないのだから。
彼女の後を魔女が引き継いでくれるのなら、その先自身がもてなせなかった客を代わりにもてなしてくれるなら、もっと盛り上げてくれるなら、それはそれで彼女の望むところなのだから。