Chapter07-04

記録者: ミラ・ステラウィッシュ (ENo. 144)
Version: 1 | 確定日時: 2025-12-31 04:00:00

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あなたの答えが空気に溶けると、
魔女は帽子の先を揺らしながら、ふんふん、と大げさに頷いた。

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「暇な時間って、“余白”みたいなものなのよねぇ~」

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「やることが無い時にこそ、
 ほんとの願望ってぽろっと出ちゃうものだったりして~?」

なんてことを疑問形で、わざわざ大きな声で宣った魔女は、
まるで何かを手繰るように自らの手を緩く握る。
──糸を引くような動きだ。

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「じゃあじゃあ次は~~」

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「ミラちゃんの“夢”って、なぁに?」

じ、と仮面の向こうの視線があなたに留まる。
まるでそれが彼女にとっての本題のように。
──言葉の調子は、今までの雑談の通りであるのに。

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「あ、夜に見る方じゃなくて将来こうなりたい!みたいな方の夢よ~!!」

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「叶うとか叶わないとか、今はどーでもいいの!
 どんなおっきい夢だって構わないわ~~!」


──あなたの夢は何ですか?
Answer
ふぅ、と長く深く煙を吐いて魔女の言葉を聞くだろう。

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「何も無いときにこそ願望があふれる、……それはある意味、いつも隣りにあるってことなのかしらね?」

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「だとしたら、それを塗りつぶすためにこそ、暇潰しをするんでしょうね」

同じくポケットから取り出した携帯灰皿にトントン、と灰殻を落とす。
怪しく動く魔女の指先を一瞥しながら仮面から覗く視線を夕日色が受け止める。

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「夢を語るには、少し遅い気がするわ。もう叶ってしまったのだもの。自分のお店を出す夢」

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「今はだから、お店がもっと繁盛することかしらね?」