
「ありがとう、あなたの趣味は仮面を集めること? 素敵な趣味ね」
大げさな受け答えをサラリと流して、魔女の答えを褒め返すだろう。
続く問いかけにもゆるく微笑んだまま応じる。

「特技ね……そんなに大層なものではないけど、煙の形を色々作ることかしら?」

「魔法をつかっていいならもっと好きな形にできるわ」
ポケットからタバコを取り出すと火を付ける。
ぼぅっとタバコの先が赤く灯り、ふぅ、と深く吐いた煙は星型やハート型、うさぎの形、鳥の形など、型抜きされたように集まってしばらく宙を漂い、ふっと消えていくだろう。

「あぁ、もしたばこが嫌いだったら辞めるから、遠慮なく言ってね?」
特に止められなければ、そのままその一服をゆっくりと味わいながら会話を続けるだろう。