Chapter06-02

記録者: スキア・ノワール (ENo. 28)
Version: 1 | 確定日時: 2025-12-28 04:00:00

クリックで開閉
あなたの答えを聞いて、
墓守はすぐに言葉を返さなかった。

青い灯の入ったカンテラが、わずかに揺れる。
白い部屋の中でその光だけが夜の色を帯びて、
影の輪郭を柔らかく滲ませていた。

icon
「なるほどね」

それは評価でも否定でもない、
ただ静かに“受け取った”という調子の声だった。

icon
「……唐突な問い過ぎただろうか。
 コレは墓守だから、死というものに密接でね。
 コレが君に問いを投げるなら、こういう話だろう」

icon
「気分を害したならすまないけれど、
 コレはこの次もこういうのを問う事になるよ。
 嫌なら、眠りに落としてあげよう」

ややわざとらしく問いの理由を着け足して、
それから親切心だろうか、そう言葉を続けた。

あなたが望めば、墓守はカランとカンテラが音を鳴らす。
それに合わせてあなたは眠りに誘われるのかも知れない。


……望まないのであれば、墓守は言葉を次ぐだろう。

icon
「死を遠いと感じるのは、
 まだ“振り返らなくていい”場所に居るから。
 近いと感じるのは、既に何度も
 その影を見てきたからなのかもしれないね」


先ほど投げて答えられた問いについて、影はそう静かに夜に言葉を溶かす。
それから、夜色のまなこが再びあなたを見据えた。

icon
「そしたら、次のトイカケだ。
 君は、死をどんなものだと思っている?

icon
「終わりか、救いか、
 それとも、ただの出来事か」


──あなたは死をどのようなものと捉えていますか?
Answer
icon
(【コレ】を一人称とする者は初めてだな…)

icon
「どんなものか…。
人間としてはやがて訪れる運命であり、俺にとっては世界と共に終わるものである」

icon
「救いにはならないが、終わりにはなるだろうな」

icon
(リューリはどう思っていたんだろうか。聞きたかった……)