Chapter06-05

記録者: 細波 渚 (ENo. 163)
Version: 1 | 確定日時: 2025-12-24 04:00:00

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「答えてくれてありがとう」

それが答えそのものに向けられたものか、
ここまで付き合った事へのものかは分からない。
墓守はあなたの言葉に、それ以上踏み込まなかった。

夜の風が吹いたように、
白い部屋の空気が、ほんの少し揺れる。

カラン。

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「コレはね、眠りたい子には眠りを与えるものなんだ。
 望まれた分だけ、応えるだけのモノに過ぎない」

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「何が正しい終わりかを決めたり、
 意味を与えたりする事は、コレの役目じゃない。

 意味を探して、悩んで、選ぶのは……
 いつだって、生きているものたちの仕事だ」

夜色の瞳が、やわらかく細まる。

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「……最後のトイカケにしよう」

カンテラの灯が、ゆっくりと脈打つ。

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「もしも終わりを選べるとしたら──
 君は、どんな風に終わりたい?

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「静かな眠りか。誰かの手を握ったままか。
 役目を果たした後か。
 それとも……まだ足りないと、抗う終わりか」

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「どれが正しいとか、立派だとか、コレは言わないよ。
 ただ、それが“君の望み”である事だけが大事なんだ」

一拍。

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君は、どんな終わりを望んでいる?


──あなたはどのような終わりを望んでいますか?
Answer
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「……終わり…」
「選べる…なら」

はひゅ…と鳴る息を整える。
戻ってくる物を押し込める。

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「自分で死んでもいいけど」
「…、やっぱ友達と一緒がいい」
「その時は…友達と迎えたい」
「………友達に、眠らせて欲しい」


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「友達に殺されたい…!」

そうだそれが良い、と…打って変わって夢見心地。
その瞬間を刻み込めるのも…とても良い。
そして一緒なのが…心中が理想。
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「絞殺がいいな」
「最期まで…友達の手の温もりを感じて
見守られながら逝くんだ…ふふ…!」

時間はかかるだろうし、目は離せないだろうし。
その時間は友達を独り占めできる訳で。
この白髪にとっての最適解…なのかも……
最悪追ってくれなくてもきっと消えない記憶となって
側に居れるでしょうからね