Chapter06-01

記録者: 細波 渚 (ENo. 163)
Version: 1 | 確定日時: 2025-12-24 04:00:00

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あなたがふと気が付けば、真っ白な部屋に居た。
そこには椅子がひとつ置いてあるだけで、他に何もない。

相も変わらない様子の白い部屋には
いつも通り椅子が一つだけ。
座らずとも、答えずとも、あなたが望めば元の場所には戻れよう。
もし座るのならいつも通り──壁が開けて、〝向こう側〟に姿がひとつ。

そこにいるのは──人型ではあったが、どこか人らしくないものだった。
白い部屋の中、静かに座っているその姿は真っ黒な影法師のよう。
人では無く、どこか──夜そのものがそこに居るような、そう思わせる姿であった。

奇妙なものではあるが、それはきっとあなたを恐れさせるものではなく、
どこか安心感のあるものに感じられるのかもしれない。

夜空に月が浮かぶように真っ白な顔、
あなたの事をじっと見据えるひとみは夜の色。
驚く様子も慌てる様子も無く、そこに静かに在った。

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「やあ。いい夜だね」

中性的な声は響かず静かなもの。
あなたの言葉を待つように暫くじっとあなたを見詰めた後に、
ややわざとらしく、人間を模すように首を傾げる。
今までの問い人と同様、あまりあなたの事を正確に認識出来ていないのだろう。

とはいえ、ソレにとってその事はさして問題ではないらしい、
様子を窺った後、まっくろな口を開く。

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「コレはどうやら君に問い掛けるために呼ばれたらしい。
 ──ひとまずコレの事は『墓守はかもり』と呼んでくれればいいよ。
 本来は眠りたい子を眠らせるためのものなのだけどね」

コレ、というのは恐らく一人称であるのだろう。
墓守を名乗ったその影は、区切るようにカランと音を鳴らす。
手に持った銀色のカンテラの音のようだった。
枯木の意匠のカンテラに、青い光が点っている。

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君にとって死は、どれぐらい遠いものだろう?

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「ずっと遠くの終着点にあるものだろうか。
 いつでも首筋に感じるものだろうか。
 それとも、毎夜のように訪れるものだろうか」


──あなたにとって死とはどれぐらい遠いものですか?
Answer
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「わぁ」
「………影……?」
「あれ……人?」


怖がるよりも先に出た。
……何だろう、怖くない…不思議と安心が来る

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「墓守さん…だね…よろしく」
「ぼく、細波っていうんだ、細波渚」

するりと出る自己紹介…珍しいものだ
カンテラ…面白いな、もっとよく見てみたい

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「あ……ぇ…、死について?」



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「この手のなかにあるよ」
「………側に居てもらう為にね、
何回も何回も何回も何回も…、殺したよ
これからもずっとそうすると思うな……」
「もちろん愛故にだよ?それから…、」
「力尽きるのを見守ったり。」
「あぁ…うん、好きなんだ、
標本とか、剥製とか、作るの………」

言い方どうにかならなかったんですかね

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「そういうことじゃない?」
「あ…、う……」
「……、毎日…感じてたよ」
「いつ殺されるかって……だって…、」
「毎日殴られたり蹴られたり、してたから」

昔の……具体的には小学校から高校までの
学校生活の記憶は殆ど痛めつけられた記憶ばかり。