こちらの回答に沈黙した墓守の様子を見守るように、夕日色を向けて言葉を待っていただろう。
ようやく返ってきた一言に微笑み返す。

「そう、あなたはそういうものなのね。私は話を聞くのも聞かれるのも好きよ。だから遠慮せずに話しましょう?」
こちらを見つめる夜色を見つめ返して、夕日色は言葉を受け取るだろう。
そうして考えを深めようとするように少し視線を伏せて言葉を紡ぐ。

「まだ振り返らなくて良い場所にいるのは、幸せなことね。誰もがそうであることを祈るわ」

「死は寂しいものだと思うかしら。もう言葉を交わすことができない。別れに似ていてもっと深いもののよう」

「そうね、今を苦しんでいて、死に救いを求める人もいるでしょうし、それで終わりとも言えるでしょう。避けようのない事象でもあるわね。それらが『寂しい』と私は思うわ」