Chapter06-fin

記録者: ダミアン・ガルーナ (ENo. 145)
Version: 1 | 確定日時: 2025-12-24 04:00:00

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墓守は、何も言わずにただそこに在った。

評価も、肯定も、否定もない。
夜がそこにあるように、墓守は静かに佇んでいる。

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「……うん」

それ以上の言葉は無かった。
意味を持たない、ただ“聞いた”という気配だけが残る。

カラン。
カンテラが鳴り、青い灯が少しだけ強まる。

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「もう十分だ。
 今夜は、ここまでにしよう」

青い光がゆっくりと広がり、
白い部屋の輪郭をやさしく滲ませていく。
壁も、床も、天井も──境目を失い、夜に溶けていく。

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夜が来る 夜が来る──♪

墓守は小さく歌うように零して、そっとカンテラを傾けた。

灯の中から、夜が零れる。
それは冷たくもなく、重くもなく、
まぶたの裏に静かに降り積もるような闇だった。

意識が、ゆるやかに沈んでいく。
問いも、言葉も、白い部屋も、
すべてが遠ざかっていく。

最後に聞こえたのは、穏やかな声。

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「君に、良い眠りがあるといいね」


カラン。

その音を境に、
あなたは深い眠りへと落ちていく。

——そして瞼を開いた時、
そこはもう、元の世界だ。

ここトイカケはありません。回想や感想を自由に記入したりしなかったりしてください。
Answer
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「やっぱり都合良すぎるかな? 墓守ちゃん、ホントはそんなことないって思ってない?」

肯定も否定もないことに不安を覚えたようで、おろおろと尋ねるだろう。
しかしバッサリと終わりを宣言されて否定を受けたような気がしたのかがっくりと肩を落としていただろう。

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「いや、今の仕事じゃうっかり魔法生物にザックリ、とかペロリ、とかあり得るからさぁ、気をつけてるんだけどねぇ……」

歌うようにこぼす声に答えるでもなく、ぼそぼそと一人でいじけたようなことを呟いていただろう。
気付いたら部屋に広がっていた夜に、うつらうつらと眠りへ誘われるようだ。

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「ああ、そうだねぇ。最後にまあいっか、って思って眠れたら良いよねぇ」

ゆるく微笑んだまま眠りに落ち、部屋をあとにしたようだ。