Record

記録者: 霖雨 (ENo. 228)
Version: 1 | 確定日時: 2025-12-24 04:00:00

このRecordは『████』の過去についての重大なネタバレを含みます。
それでも良い方はこの 荳九↓縺 る、▶をタ 繝??縺励※縺上□縺輔>







ある、魔法が扱える事が常識な世界の、とある家にひとりの男が生まれる。
名前は ████ 。代々水魔法を扱う家に生まれた唯一の男。

4人姉弟唯一の男ということもあってか、それはそれは期待された彼は、己も水魔法を扱う事が出来るだろうと、そう思っていた。



だが、現実はそうはいかなかった

「な、んで……」

どうして、と言う彼の手には炎がメラメラと燃えていた。


彼が扱う事が出来たのは、水ではなくだった。




その後、彼の居場所は何処にも無くなった。
家族は父親が母親の浮気を疑い暴行、喧嘩。姉からは突き放され、虐げられ、学校では教師の前だろうが何処だろうがお構い無しに暴行等を受け、痣や生傷の絶えない日々を送る。頼れる者も、誰もいない。

ここからだろうか、████が、
他人に興味を持たなくなった持てなくなったのは。


「どうせお前も、裏切るんだろ。
勝手に期待して、思うように行かなかったら勝手に絶望して虐げて
そういうの、もううんざりなんだよ」



何度も、己を救おうとしてくれた手を、払い除けた

払い除けてしまった









あぁ、また虐げられる日が来た



そう思っていたある日、『彼』に出会った。


『彼』はどれだけ████に抵抗されても優しく、████を、救ってくれた

最初こそ『彼』のことが信じられず、優しくされる度に突き放すような事を言い、拒否していたが
『彼』は何度突き放しても、何度も、何度も、関わろうと、心を救おうとしてくれた。
段々と『彼』に心を開いて行く内に、いつの間にか 恋愛感情を抱くようになり、長い期間を経てようやく付き合う事になった。



それからふたりは幸せな日々を送っていた。

家族の事も、何もかも忘れて








それから数年後のある日に

『彼』にプロポーズされる。



あぁ、俺はなんて幸せなんだろう。










そう思った時だった。






████の父親が現れ、訳の分からないことを叫び散らす。
様子がおかしいのは明らかだった。目は見開いていて、焦点は合っておらず、情緒も不安定、叫んだり、ブツブツと何かを呟いたり。

母とは離婚したのだろう、左手の薬指には何もつけていない。

自分の知る父親とは全く、想像もできないくらいかけ離れた姿をしていた。

その事に呆気を取られてしまい、数秒、思考が停止する。

……この数秒が無ければ、また何か未来は変わっていたのだろうか




次に目に入ったのは、
包丁を持っている右手だった。



右手に持つものに気付いたその瞬間、父親がこちらを目掛けて走ってくる。




あぁ、ここで俺が前に出れば良かったな



なんて、今考えてももう遅い。
父の持つ包丁は、『彼』に深く、刺さっていた。






その日は、████の 誕生日 だった。



















その日から彼の心には霖雨が降り続け、



今も尚、彼の心を濡らしている。