TOIKAKE
Login
List
Rule
Info
Chapter01-Fin
記録者:
馬酔木透真
(ENo. 71)
Version:
1 |
確定日時:
2025-11-27 04:00:00
クリックで開閉
「……回答を確認しました」
観察者は淡々と処理を続けているように見えるが、
どこかそれは“耳を傾けている”仕草にも似ていた。
「当機の観測は、これにて終了します。
記録は保存され、分析は後続機へ引き継がれます」
レンズがわずかに光を収束させ、あなたを見据える。
無機質なガラスに感情は映らない、
ただそれは淡々と観測を続ける機械でしかない。ずっと。
「あなたが何者であるか──その定義は、あなた自身が決めるものです。
当機はただ、それを観測したという事実のみを残します」
──そうして白い部屋がじんわりと、輪郭を失っていく。
まるで夢から醒めるように。
──そう。きっとこれは夢だった。
「……観察対象。これにて接続を断ちます」
ガラス玉のような声が、虚空の中で響いていた。
ここトイカケはありません。回想や感想を自由に記入したりしなかったりしてください。
Answer
あぁ、やっと終わった。
目を覚ませばいつもの部屋で、暗い和室と薄い敷布団に体が横たわっている。
やはり夢だったのか、と思おうとした。
しかし夢というものは記憶の集まりと聞いたことがある。
自分には、白い部屋でカメラ頭から問いかけられるなんて経験はない。
夢というにはあまりにも鮮明で、
非現実的
オカルティック
だ。
「……いや、あれは夢だな」
そう考えた方が都合がいい。
こういうものは深く考えてはいけないと、なんとなくそう思った。
そうしてもう一度瞼を閉じる。