Chapter03-fin

記録者: 新庄 瞳 (ENo. 201)
Version: 1 | 確定日時: 2025-12-21 04:39:12

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あなたの話を聞き終えて。
変わらぬ体勢と手の仕草のまま、女はふっと笑った。
その笑いは小さく、肩の力を抜いたような、けれどどこか柔らかい余韻を含んでいる。

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「……うん。なんかちょっと、
 スッキリしてきたかもな」

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「とかまー……うだうだ考えても、
 結局変わらない毎日がまた続くんだけど、さ。
 こうやって……無益かも知れなくても、考える事って、やめちゃ駄目かもなって思うんだ」


手元で絡めた髪をそっとほどきながら、軽く肩をすくめる。
視線は遠くに漂わせつつも、ほんのわずかにあなたのほうを向いている。

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……ここまで話して、完全にウチの妄想だったとかだったら
 恥ずかしいな……。ま、いっか


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「あー……そろそろ目が覚める気がする。
 じゃーね、クロ。またどっかで会えたらいーね」


ふあ、と女が欠伸をひとつしたのに合わせて、あなたの視界もぼやける。
まるで風に吹かれるように、白い空間の輪郭が溶けていく。
重みに耐えかねてひとつ瞬きをした後には、もうそこに人の姿は無かった。

それで、次に瞬きした後には。
あなたはあるべきところに戻っていたのだろう。

ここトイカケはありません。回想や感想を自由に記入したりしなかったりしてください。
Answer
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ひとみん
「……うん、ごめん、こっちこそ。あんまりちゃんとアドバイスできなくて悪いね。」

ああ、終わった。終わりのない思考に終わりがついて、少し私は落ち着きを取り戻した。
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ひとみん
「考えること自体は、無益なんかじゃないと思うよ、あたしは。少なくとも頭を動かしてるんだから、何もしていなくても多少はいい方に行くはずじゃない?」

なんとなく、また思ったことを口にして。

頭が重さを増してくる。頭痛?
しかも、体の重みも増してきた。なんだろう、体調が良くなくなっていく。

そうして、のしかかってくる瞼の重みに耐え切れずに、瞬きを一つすると、その時にはもう、彼女の姿はどこにも捉えることができなかった。

そうして、力尽きて地面に倒れてそのまま、私はまた眠りについたように思えた。

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ひとみん
「っは…」

目が覚めたそこは、変わらない冷たいベッドの上。

…身体が重い。しかも頭がぐわんぐわんする。………どう考えても二日酔いだ。

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ひとみん
「ゥアア……飲みすぎた……」

昨日…何本開けたんだっけ。泣きながらめっちゃ飲んだ気がする。…いけないな…。

とりあえず、重い体を無理やり起こして、味噌汁を沸かす。
ついでにそのままお風呂も沸かして、重いものをさっぱりしようかと。

今日も、特に仕事の話はまだきていない。
緊急の仕事さえ入らなければ、ゆっくりできるだろうか。

そうして静かな家に、今日は綺麗な朝日が差し込んでいるのだった。