Chapter02-Fin

記録者: 新庄 瞳 (ENo. 201)
Version: 3 | 確定日時: 2025-12-21 04:39:12

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「そっかぁ……そういう音を持ってるんだ、君って」

足をぶらぶら揺らし、胸元の笛が軽く揺れる。
その小さな揺れは、まだ奏でられていない何かを予感させる。

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「ね、楽しかったよ。君の音、ぜんぶ新鮮だった。
 僕の知らないリズムで、知らない色で響いてて……」

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「──君の曲、きっとまだ続くよ。
 途中で休んだり、音を外したり、急に転調したりしてもさ。
 それでも“君だけの曲”になるんだ」

ゆるりともたげた手を、ひとさし指を
あなたに向けてはくすりと笑う。

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「だからね、止まらないで。
 君が止まったら、その続きの音、誰も聴けなくなっちゃうからさ」


そうして少年は揺らしていた足を床に着いて、
ひょっと立ち上がった──ように見えた。


──向かいの椅子には誰もいない。
目に鮮やかな少年の色彩は、もうどこにも認める事は出来なかった。

……あなたも意識して目を閉じれば、あるべきところに戻れるだろう。


ここトイカケはありません。回想や感想を自由に記入したりしなかったりしてください。
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ひとみん
「………………うん、ありがとう。キミのおかげでいろいろ整理もついたし、思い出せたこともあった。……ほんとにありがとう。」

本当の話だ。だって、ショックで本当にいろいろ忘れてしまっていた自分がいたのが、本当に恥ずかしいぐらいに、いろいろ思い出せたと思う。

ありがとう。こんな軽い言葉一つで、いろんなお礼を表せるんだから、言語を話せる私たちは幸せ者だな、なんて、奇想天外なことを考えちゃったりして。

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ひとみん
「…キミもさ、負けないで。……気をつけてね。」

そう、声をかけて、消え行った彼を見送ってから。

そういえば…私、ここくる前…何してたんだっけ…?なんか、ヒヤッとしたような…

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ひとみん
「ッウウ!?!」

ガシャーンという大きな音と共に、ハシゴや道具なんかと一緒に地面に叩きつけられて目が覚める。
そこは、さっきの仕事場と変わらない暗い裏路地。

顔を触ってみる。ガスマスクは…よかった、着いてる。

顔を全部覆うタイプだから、便利なんだよね…ってか、痛った!!!!

そういえば、と何が起きたか分からずに周りを見回すと、小さなハシゴが倒れていた。

あ〜、そうだ、バランス崩したんだった。んで…落ちたんだな、わたし。

そうして、ぶつけたらしいところの痛みが強くなり始めた。けど、いつものヘマなんかと比べたら大したこともない。普通に動ける。

けど…多分これアザになってるな。帰ったら湿布貼らないと…。

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ひとみん
「ァア〜…イッテェ…」

まだ、音の余韻が耳の奥に残っている。
その音を聞きつけてか、人が2人ほど見にきた。

…と言うか…どうやら、さっきの夢は一種の"白昼夢"だったらしい。

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ひとみん
「悪ぃ、デケエ音出して。そのハシゴが転けただけだ。…見ての通り大丈夫だから。」

本当に大丈夫なんだ。だってただぶつけて痛いだけなんだもの。

そうしてとりあえず、散らばった道具をかき集めて、重い腰を上げて。

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ひとみん
「フゥ…あとちょっと…」

さて、もう一踏ん張りだ。これが終わったら帰れる。
これが終わったら、今日は帰りにスーパーに寄って、いろいろ買い物をする予定だ。

なんせ、明日は休みだからね。彼に色々持っていってやる約束、したんだ。
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