
「ありがとう。奪われても良い覚悟…あら、なんだか見透かされたようね?」

「私はアマリエからみて、どんな愛を求めているように見えるのかしら?」
アマリエの視線を受けてとろりと微笑み、ゆるんだ夕日色の瞳が真紅の瞳を見つめ返す。
こちらの問いかけに返ってくる答えはないのだろう。しかし、それを気に病む風もなく、次の問いかけに答える。

「どうなのかしら。私が身を切ることが愛なのだとしたら、相手の方でもそれは同じなんじゃないかしら」
顎をつまんで少し考え、一つ頷いて続ける。

「捧げるだけが愛ではないと私は思うから、それだけでは測れないわね。答えにならないけれど、測ることはできないのではないかしら?」

「こちらがちょっとした気持ちでした行為に大きな感謝をして貰えるときもあれば、必死に手を貸したのにお礼一つ言われないこともあるでしょう?」

「これぐらい貰ったから同じくらい返せば良い、とはならないのが愛の難しいところよね」
両手で見えない物を包むような仕草をして、ゆるく微笑んだ。