Chapter05-03

記録者: Πολύτιμος λίθος ρουμπελίτης (ENo. 204)
Version: 1 | 確定日時: 2025-12-17 04:00:00

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「……自由って、孤独とよく似ているの。
 誰にも触れられないから、何だってできるけれど……
 誰も自分を求めないという事でもあるわ」

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「愛は自由を奪う。でもね、
 愛だけが“そのひとを一人じゃなくしてくれる”」


私の持論だけれどもね、とあなたの答えのあとに告げ、
彼女はその言葉を噛みしめるようにゆっくり瞬きをした。
真っ白な部屋の光が、金髪に柔らかい縁を描き、赤い瞳に深い影を落とす。

吸血鬼は足を組み直し、少し身を乗り出す。
声の高さは変わらないのに、不思議と距離だけが縮まったように感じる。

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「……面白いと思わない?
 誰かを好きになるって、それだけで“前の自分”に戻れなくなるの。
 行動も、選択も、価値観すらも……気付けば誰かの影響で変わってしまう」

ふわりと肩をすくめて、少女は続ける。

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「私はね、愛って“どれだけ差し出せるか”で深さが決まると思ってる。
 時間でも、血でも、名前でも、自由でも、命でも。
 捧げた分だけ、その人はあなたの中に根を張るの」

コン、と椅子の脚が床を叩く。
アマリエはあなたへまっすぐ身体を向け、声を落として問う。

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「だから──あなたはどう?」


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愛のために、自分のどこまでを差し出せる?

──あなたは愛のためにどこまで出来ると思いますか?
Answer
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「どう、答えたら、いいんだろうな。
僕は彼女の世界に移って、彼女と暮らしている。
そこは僕が今までいた世界じゃない。僕が僕であるという『存在』以外、何もなかった場所だ。
だから、きっと誰もが『僕は愛のために全てを渡した』と認識するんじゃないかな」

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「正確には、僕は世界を渡れる。主様や姉様とも他の精霊たちとも連絡は取れるし、記憶はある。それまで使っていた魔法の術式も失っていない。
そして、彼女は住む場所を提供してくれている。
僕自身は何もかもを彼女に渡したのかもしれない。
でも渡したことで、全く困っていないし、それ以上差し出せるものはそう多くない」


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「どこまでできるか、……か。

彼女にも伝えているけれど…
僕ができることの全て。できないことはできない。それは当然だからね。それ以外のものは全て彼女のために使うことができる、と伝えている…つもりだよ」

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「愛のために『差し出せる』というよりは『もう全てを差し出しているから』という答えが正確かな?」