とある廃墟の城の入り口にて。

「あ、来た来た。スキアじいさんだ」

「ゼイル。待っていたのか?」

「んや、オレも今さっき来たとこだぜ。
早速だけど模擬戦してくれねーかな?」

「良いだろう。手加減はするが……」

「や、してくれないと、この場所とオレが困るっての……」

「あ、そーだ」

「まだイデアに言ってねえんだわ。うちのスキアじいさんが影の王ってこと」

「……早めに言っておけ。言ってから俺を討伐しに来ないようにイデアに祈れ」

「や、イデアに祈っても意味ねーだろ?そーなったらイデアを説得するっきゃねーよ」

「だな。イデアに対して、説得が無効ならば力で止めるしかない。お前も俺もな」

「だよなー。それにしても、スキアじいさんも大変だなァ。ま、イデアが直接関わってなくて良かったぜ」

「俺も本当にそう思う。まさかひ孫が天使に恋してるとは思わなかったからな」

「いやあ〜そう言われるとちょっと恥ずかしいなァ」

「んまあ、惚れちまったもんは仕方ねえよ。じいさんだってそーだろ?」

「否定はしない。リューリはこの世で最高の女性だったからな」

「相変わらずでけえ愛だな~」

「そんじゃ、じいさん。模擬戦よろしくな!」

「ああ、始めようか。いつもより10パーセントくらい本気出していくぞ」

「相手が人間であること忘れてね???」
こうして見た目では分からない、曾孫と曽祖父の模擬戦が始まったのであった。