
「ふ~ん、君はそう考えるんだね」
あなたの回答を聞いて、頭を左右にこてん、こてんと揺らす。
メトロノームのように規則正しく、しかし気ままに。
しばらく考えた後、ぱっと何かを思いついたように指を立てた。

「じゃあさ、次々!
君はさ、自分自身の事をどれぐらい信用してる?」
さっきのトイカケはどこへやら。
話題が飛んだように見えて、きっと彼の中では自然な転調なのだ。
──あなたは、あなた自身をどれだけ信用できていますか?
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「あは、僕は勿論信じてるよ~!
だって僕は導き手だよ?新しい曲にみんなを会わせるのが僕の役目だもの」
少年は胸元の笛を軽く叩き、誇らしげに微笑む。
音は鳴っていないのに、そこに確かな響きがあるように感じられる。

「それが自分のやる事すら信じられてなかったら
なにもかもおしまいだし、一小節だって進めない!
みんなのためになるって僕が信じてるから──僕は笛を吹けるんだ」
その言葉は軽い。なのに、妙に重い。
信じることは、約束ではなく、覚悟なのだと突きつけるみたいに。
──鮮やかな瞳があなたに問い掛ける。