明るいな、とおもった。
それは別に、白い部屋の反射でそう思ったわけじゃない。
自分のやること、成すべきこと、進むべき道……が、正しいと、躊躇いも臆面もなく信じている。この少年が、羨ましいと思った。

「そっか……羨ましいな
僕は、僕のことが好きじゃないんだ
僕が好きな人が、僕のことをを好きだと言ってくれても……心から信じられないくらいに
僕は僕のことを信用できずにいるんだ」
あんなに毎日、好きだと言ってもらったのに。
そう言えば僕が喜ぶからそう言ってくれていただけなんじゃないかって、純粋に受け取ることができなかった。
胸の奥がすこし疼く。あの人はきっと嘘をつくような人じゃなかったのに、
それでも僕の中のどこかが、どうしても疑ってしまう。

「君みたいに、まっすぐ信じられたらよかったのに。
誰かの言葉を、そのまま光として受け取れる心が、僕にもあればよかった。」
掠れた声で、ぎこちない笑顔を作って。
自分の弱さが、目の前の彼に影を落とすことがないように、なるべく、精一杯の明るさを持ち寄って言葉を紡ぐ。