
「いいわ、その適当な相槌で。」
気を遣って欲しいなんて、求めてもない上に思っていない。
シロがトイカケるから答えるだけだ。

「期待、ね。」
さて、どうだろう。誰が自分に期待をしてるのやら。
創造主に【期待】という感情は無い。
あることを自分が期待していない。
また、"期待をする誰か"という人物が該当しない。
だからトイカケには【ない】としか答えようがなく…

「…貴方が『嬉しいのに疲れる、ありがたいのになんか苦い』と思うことは、私から見れば変じゃないわ。ヒトが期待に答えることで、他のヒトに承認して貰える。何か一つの期待に答えたら、それより少し、また少しと大きい期待に答えて欲しいと他のヒトは期待する。」
そうなると、段々"応えられなかった時の怖さ"というものが大きくなる。シロにがっかりした者は"努力不足"と安易に答えるだろう。積み重ねた過程より、出された結果で全てを推し量る。
それが、社会。

「…だから、そうね…貴方がそれを苦痛と思うなら、…こうしたらどうかしら?」
『応えられなかった時に、頑張ったと褒めてくれる人の言葉だけを汲む』

「貴方にとって、聞き心地に良い部分だけを取り込むの。そうすれば、期待を幾度抱かれても、貴方は少しでも疲れなくなる筈。」
根拠は…レッドドラゴンがそう言ってた、だけになるが。
少しでもこの言葉が、貴方の"成長"に繋がれば御の字だ。