あなたの返答を聞き、魔女の弟子はふんふんと頷いた後に
やや深めに折り目正しく頭を下げた。

「参考にさせていただきます。
……やはりこうやって他人から意見を聴くのはいいですね」
それからある方へと視線をゆるりと動かして、
何かを確かめた様子で頷いた。
あなたが其方を見ても、そこには何も無かったろう。

「……もう少し問いが必要みたいですね。
そしたら、……そうだ、さっきも気になった事なんですけれど……」

「……あなたは、この部屋はどういう目的で
存在している……と思いますか?」
──あなたはこの白い部屋が何故存在していると考えますか?
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「……やっぱり、この部屋が
ただの“精神世界の一角”とは思えないんです」

「誰かが意図的に“何もない空間”を作ったとしか思えないんですよね。
ただ……僕の知る限り、こんな精密で、安定した“無”で、
しかも異世界とこうも接続を維持できる魔女はいません」
息を呑み、小さく首を振る。
その瞳に、不安とも好奇ともつかない火が灯っていた。

「この部屋があるのは、仮的にひとを閉じ込めるため?
知能や能力や思考性格を試すため?
それとも……僕たちの“反応を見たい”誰かがいる、とか……。
この部屋、“意図”だけは確かに感じるんです。
悪意かどうかは分かりませんが……“呼ばれた”感じがする、というか──」
魔女の弟子は少し早口になりかけて、はっと息を整えた。

「すみません、少し興奮しました……。
……あなたはどう考えますか?
この部屋の“目的”をどう感じましたか?」