Chapter02-02

記録者: アラビク・ハン (ENo. 167)
Version: 1 | 確定日時: 2025-12-10 04:00:00

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「ふ~ん、君はそう考えるんだね」

あなたの回答を聞いて、頭を左右にこてん、こてんと揺らす。
メトロノームのように規則正しく、しかし気ままに。
しばらく考えた後、ぱっと何かを思いついたように指を立てた。

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「じゃあさ、次々!
 君はさ、自分自身の事をどれぐらい信用してる?

さっきのトイカケはどこへやら。
話題が飛んだように見えて、きっと彼の中では自然な転調なのだ。

──あなたは、あなた自身をどれだけ信用できていますか?

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「あは、僕は勿論信じてるよ~!
 だって僕は導き手だよ?新しい曲にみんなを会わせるのが僕の役目だもの」

少年は胸元の笛を軽く叩き、誇らしげに微笑む。
音は鳴っていないのに、そこに確かな響きがあるように感じられる。

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「それが自分のやる事すら信じられてなかったら
 なにもかもおしまいだし、一小節だって進めない!
 みんなのためになるって僕が信じてるから──僕は笛を吹けるんだ」

その言葉は軽い。なのに、妙に重い。
信じることは、約束ではなく、覚悟なのだと突きつけるみたいに。

──鮮やかな瞳があなたに問い掛ける。
Answer
さて、どうかな、と様子をうかがう。
あまり感銘を受けたようには見えないけれど、
機嫌を損ねたというほどでもなさそうだ。
ならばひとまずよしとしようか。

次の質問はー自分を信用しているか?

マフラーの下で苦笑いを浮かべる。
なるほどね、これはまた。
どうして自分がここに呼ばれたかわかった気がするぞ。
いやあキツいもんだな、昔の自分を見てるかのようだ。
自分は他人を導くものだと確信し、覚悟を持って、みんなのために・・・・・・・わき目もふらず進む。
まあね、うん。若いうちはそういうのもいいと思うよ。
しかしどうしたもんかな、これなに言っても耳に入らないかもだなあ。
まあ、話半分で聞いてもらえばいいか。

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「そうですねえ」

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「半分半分ですかね。
 信用しているのと、信用していないのと。」

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「ですが、そうですね。
 ぼくは、自分自身を信用していない自分を、ある程度信用しています。

 間違えることがある、間違ったことがある自分を、
 間違わなかったころの自分よりも信用しています。
 自分のやることが正しくないかもしれないと考えながら、
 それでもやるべきこと、やりたいことを自分で決める自分を、よしとしていますよ」

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「以上の内容でご満足いただけるでしょうか?」

おっと、なんだかこのフレーズ、前にも言ったことがある気がするぞ。