Chapter04-03

記録者: 薄場心檻 (ENo. 146)
Version: 1 | 確定日時: 2025-12-10 04:00:00

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あなたの返答を聞き、魔女の弟子はふんふんと頷いた後に
やや深めに折り目正しく頭を下げた。

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「参考にさせていただきます。
 ……やはりこうやって他人から意見を聴くのはいいですね」

それからある方へと視線をゆるりと動かして、
何かを確かめた様子で頷いた。
あなたが其方を見ても、そこには何も無かったろう。

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「……もう少し問いが必要みたいですね。
 そしたら、……そうだ、さっきも気になった事なんですけれど……」

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「……あなたは、この部屋はどういう目的で
 存在している……と思いますか?


──あなたはこの白い部屋が何故存在していると考えますか?

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「……やっぱり、この部屋が
 ただの“精神世界の一角”とは思えないんです」

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「誰かが意図的に“何もない空間”を作ったとしか思えないんですよね。
 ただ……僕の知る限り、こんな精密で、安定した“無”で、
 しかも異世界とこうも接続を維持できる魔女はいません」

息を呑み、小さく首を振る。
その瞳に、不安とも好奇ともつかない火が灯っていた。

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「この部屋があるのは、仮的にひとを閉じ込めるため?
 知能や能力や思考性格を試すため?
 それとも……僕たちの“反応を見たい”誰かがいる、とか……。

 この部屋、“意図”だけは確かに感じるんです。
 悪意かどうかは分かりませんが……“呼ばれた”感じがする、というか──」

魔女の弟子は少し早口になりかけて、はっと息を整えた。

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「すみません、少し興奮しました……。
 ……あなたはどう考えますか?
 この部屋の“目的”をどう感じましたか?」

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「うちの意見がさんこーになるなら、どうぞどうぞ」

えへへ、といたずらっぽく笑い、再びアルヴィンの視線につられて何も無い虚空を見やる。
今度は首を傾げる前に飛んできた問に眉をひそめる。

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「この部屋の目的? 何だろ、全然わかんない。お兄さんの師匠さんに聞いたら? それとも、お兄さんの先生でもこの部屋作るのは難しいの?」

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「呼ばれた感じ…うーん、うちが呼ばれる理由とか全然思いつかないけど。そもそも街ちゃんがいなくてうちだけがいるのってちょっと変だし。」

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「それとも逆なのかな。街ちゃんじゃなくてうちだから呼びやすかった、とか?」

ふと思いついて小さく独り言ち、打ち消すように首を横に振る。

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「なんにせよ、うちじゃなきゃいけない理由は思いつかないし、だからなんの目的っていうのもわかんないな、片っ端から呼んでて、誰か探してるとか?」