
トラレ
「私にとって譲れないものねぇ。
そうね、古いお友達……アルカーナムを作った人との『約束』かしら」

トラレ
「古い約束があるの。アルカーナムを守るという古い約束が。
……それが転じて、アルカーナムの子たちを何よりも大事にする、という決意に変わってもいるけれど」

トラレ
「シャルル、って言うの。さっきまで言ってたお友達とは別の子。
占いについて、本当に変な拘りを持っていて……占いバカ、って言葉が何よりも似合うわ」

トラレ
「何があっても、この約束と決意は揺るぐことはない。
それがどうしてか? そうねぇ……」

トラレ
「―― それ以上私の心をワクワクさせるものがないから。
これに尽きるわね」

トラレ
「さて、それではお待ちかね。天啓のお時間といきましょう。
私の言葉以上に面白い言葉が返ってくるはずだもの」

「―― ワン・オラクル。
―― オープン・ザ・カード 『XII.THE HANGED MAN』」

トラレ
「―― コール! サモン『ルジェ・ザ・ハングドマン』!」

ルジェ
「えぇっ、あたし!? よりによってあたし!?
うわぁ、ルジェ・ザ・ハングドマン、できれば呼ばれたくなかったわ……
面白い話があたしから出てくると思う? 無理よ、ありきたりな話しか出てこない」

トラレ
「大丈夫よ~ ルジェちゃんのお話はとっても面白いから。
ほらほら、あなたも期待していいわよ」

ルジェ
「ハードル上げないで!? そうやって期待されて『なぁんだこんなもんかぁ』って
溜息つかれて契約終了されてきた私のどこに期待できるというのよ!!」

トラレ
「そういうところなのよねぇ……」

ルジェ
「で? あなたにとって譲れないものは何か?
えー、譲れないもの? 譲れないものかぁ……」

ルジェ
「……ハングドマンってどういう天啓を示すか知ってる?
高い精神性とか、奉仕の心とか、忍耐力や努力を示すのよね」

ルジェ
「当然あたしにもそういう真っすぐとした志がある、そう思うでしょう?」

ルジェ
「ないんだなぁこれが」

トリサ
「ないのか」

ルジェ
「ないのよ って何か増えてるんだけどどうした?」

トラレ
「苦しそうだったから増やした」

ルジェ
「死神のトリサじゃない。
人選ミスよ。チェンジ。何にもなさそうな人を増やさないで」

トリサ
「おい!! 折角出てきてやったのに傷つくだろう!!」

ルジェ
「じゃあんたの譲れないもの何か答えてみなさいよ!!」

トリサ
「そ、それは……う、占いとなったら頑張る! ぜ、全力で!
それが私の、そして我々の存在理由だから……」

トリサ
「……しかし、私は大アルカナの中でも半人前で……
どんくさいだとか、おっちょこちょいだとか、そう称されることが多くて……」

トリサ
「なあ、人間……? 私では力不足なのだろうか……?」

ルジェ
「重ぇーーーーーのよ!!!!」

ルジェ
「こちとらそこまでの心意気ありませんけど!?!?
だから中途半端なんだって? 喧しいわ!!」

ルジェ
「閉廷、閉廷!! 閉廷しろ!!
中途半端とドジを並べて譲れないものなんて語れるわけないでしょ!!
終わりだよこんなのもう!!」

トラレ
「ほら、面白いものが見れたでしょう?」

トラレ
「アルカーナムって全知全能じゃないからポンコツも多いのよ」

ルジェ
「誰が!!!!」

トリサ
「使えない無能のお荷物で作った主人の気が知れないだ!!!!」

トラレ
「そこまで言ってないしさらっと作成者をディスってるわよあなた」