Chapter01-04

記録者: トラレ・ツェ・ループン (ENo. 57)
Version: 1 | 確定日時: 2025-11-27 04:00:00

クリックで開閉
icon
「では観察対象。それを踏まえて、次の問いです」


シャッターは下りないまま、
ただピントを合わせるようなジジ、という小さな音だけが聴こえてくる。

icon
「あなたの価値観を測ります。
 ──あなたにとって譲れないものは何ですか?
 自由でしょうか、信頼でしょうか、愛情でしょうか、それとも秩序でしょうか 」

icon
「その理由も含めて説明してください。
 対象や状況が変わった時、
 あなたの答えはどのように変化するでしょうか?」


──あなたは自らの価値観をどのように認識していますか?

sample

icon
「譲れないもの、とひとえに考えても即座に思いつかぬ場合もあるでしょう。
 自由、信頼、愛情、秩序、誇り、忠誠、知識……無数の選択肢が考えられます。」


icon
「当機は観測を第一義として設計されています、
 どのような思考をせど、必ず『観測』という目的を前提に持ちます。

 これは精神的価値としての『誇り』や『忠誠』とは異なります。
 しかし、機能としての観測が揺るぎ得ない前提であるという点では、
 それらに類する不変性を持つと言えるでしょう」


icon
「思考の前提、当然と感じている事、
 それこそ、先の思考を組み立てる際に自らが重視したものを改めて噛み砕くと良いのやも知れません」


icon
「回答は単一である必要はありません。
 譲れない価値の間で揺れる感情や葛藤も、重要な要素です。
 必要に応じて検討を続けてください」

Answer
icon
トラレ
「私にとって譲れないものねぇ。
 そうね、古いお友達……アルカーナムを作った人との『約束』かしら」

icon
トラレ
「古い約束があるの。アルカーナムを守るという古い約束が。
 ……それが転じて、アルカーナムの子たちを何よりも大事にする、という決意に変わってもいるけれど」

icon
トラレ
「シャルル、って言うの。さっきまで言ってたお友達とは別の子。
 占いについて、本当に変な拘りを持っていて……占いバカ、って言葉が何よりも似合うわ」

icon
トラレ
何があっても、この約束と決意は揺るぐことはない。
 それがどうしてか? そうねぇ……」

icon
トラレ
―― それ以上私の心をワクワクさせるものがないから。
 これに尽きるわね」

icon
トラレ
「さて、それではお待ちかね。天啓のお時間といきましょう。
 私の言葉以上に面白い言葉が返ってくるはずだもの」



icon
「―― ワン・オラクル。
     ―― オープン・ザ・カード 『XII.THE HANGED MAN吊るされた男 正位置』」

icon
トラレ
「―― コール! サモン『ルジェ・ザ・ハングドマン』!」

icon
ルジェ
「えぇっ、あたし!? よりによってあたし!?
 うわぁ、ルジェ・ザ・ハングドマン、できれば呼ばれたくなかったわ……
 面白い話があたしから出てくると思う? 無理よ、ありきたりな話しか出てこない

icon
トラレ
「大丈夫よ~ ルジェちゃんのお話はとっても面白いから。
 ほらほら、あなたも期待していいわよ」

icon
ルジェ
「ハードル上げないで!? そうやって期待されて『なぁんだこんなもんかぁ』って
 溜息つかれて契約終了されてきた私のどこに期待できるというのよ!!」

icon
トラレ
「そういうところなのよねぇ……」



icon
ルジェ
「で? あなたにとって譲れないものは何か?
 えー、譲れないもの? 譲れないものかぁ……」

icon
ルジェ
「……ハングドマンってどういう天啓を示すか知ってる?
 高い精神性とか、奉仕の心とか、忍耐力や努力を示すのよね」

icon
ルジェ
「当然あたしにもそういう真っすぐとした志がある、そう思うでしょう?」

icon
ルジェ
「ないんだなぁこれが」

icon
トリサ
「ないのか」

icon
ルジェ
「ないのよ って何か増えてるんだけどどうした?

icon
トラレ
「苦しそうだったから増やした」

icon
ルジェ
「死神のトリサじゃない。
 人選ミスよ。チェンジ。何にもなさそうな人を増やさないで

icon
トリサ
「おい!! 折角出てきてやったのに傷つくだろう!!」

icon
ルジェ
「じゃあんたの譲れないもの何か答えてみなさいよ!!」

icon
トリサ
「そ、それは……う、占いとなったら頑張る! ぜ、全力で!
 それが私の、そして我々の存在理由だから……」

icon
トリサ
「……しかし、私は大アルカナの中でも半人前で……
 どんくさいだとか、おっちょこちょいだとか、そう称されることが多くて……」

icon
トリサ
「なあ、人間……? 私では力不足なのだろうか……?」

icon
ルジェ
「重ぇーーーーーのよ!!!!」

icon
ルジェ
「こちとらそこまでの心意気ありませんけど!?!?
 だから中途半端なんだって? 喧しいわ!!」

icon
ルジェ
「閉廷、閉廷!! 閉廷しろ!!
 中途半端とドジを並べて譲れないものなんて語れるわけないでしょ!!
 終わりだよこんなのもう!!」

icon
トラレ
「ほら、面白いものが見れたでしょう?」

icon
トラレ
「アルカーナムって全知全能じゃないからポンコツも多いのよ」

icon
ルジェ
「誰が!!!!」

icon
トリサ
「使えない無能のお荷物で作った主人の気が知れないだ!!!!」

icon
トラレ
「そこまで言ってないしさらっと作成者をディスってるわよあなた」