Chapter02-Fin

記録者: A Good Egg (ENo. 113)
Version: 1 | 確定日時: 2025-12-07 04:00:00

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「そっかぁ……そういう音を持ってるんだ、君って」

足をぶらぶら揺らし、胸元の笛が軽く揺れる。
その小さな揺れは、まだ奏でられていない何かを予感させる。

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「ね、楽しかったよ。君の音、ぜんぶ新鮮だった。
 僕の知らないリズムで、知らない色で響いてて……」

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「──君の曲、きっとまだ続くよ。
 途中で休んだり、音を外したり、急に転調したりしてもさ。
 それでも“君だけの曲”になるんだ」

ゆるりともたげた手を、ひとさし指を
あなたに向けてはくすりと笑う。

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「だからね、止まらないで。
 君が止まったら、その続きの音、誰も聴けなくなっちゃうからさ」


そうして少年は揺らしていた足を床に着いて、
ひょっと立ち上がった──ように見えた。


──向かいの椅子には誰もいない。
目に鮮やかな少年の色彩は、もうどこにも認める事は出来なかった。

……あなたも意識して目を閉じれば、あるべきところに戻れるだろう。


ここトイカケはありません。回想や感想を自由に記入したりしなかったりしてください。
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「………」


銀世界のような白い空間で目につく黄色と赤色で派手な風貌は大層目に焼きついたものだが。
瞬きを落とせばもう次には風のように立ち去っていた。


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「……当羽は……」

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ごめんなひゃいぃい…

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「音なんてありましぇん。人のように心臓の音やお腹が鳴る音がしにゃいのれすから」

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「それに何より」

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嘘をついていましゅ


天蓋が自発的に降りてきた。
起きている意識は雲のように薄くたなびいて消えた。