シロの言葉を聞き、その瞳を覗き込むように夕日色の瞳を向けていただろう。
紡がれる言葉を頷きながら聞き終えて、少し目を伏せてから再び、夕日の瞳をシロへと注ぐ。

「シロは、その人のために生きたいと思うような大切な相手がいるのね。素敵ね。」

「私もそういう人がいるわ。その人のためになにかしたい。幸せにしてあげたい。私の可愛い妹のために出来ることをしたいと思っているわ」

「すこし違うとしたら、妹は私に叶えてほしいと期待している訳では無いことかしら。私は妹がしてほしいと思っていることを出来てるかは分からないわ。そうでないこともあると思う。なかなかうまく行かないところね」

「それに、妹のため、と言って色々するのは結局『私がそうしたいから』なのよね。本当に妹のためを思うなら、動かない方が良いときもあるのかも知れないわ。でも、そう出来ないでしょうね。」
眉を下げて少し困ったように微笑み、ゆっくり目を閉じて再び開く。

「シロの、大切な相手のために努力する自分を肯定できるのはとても素敵なことね。きっと、シロの大切な人はシロのことが好きなのでしょうし、信頼して期待するのね」

「頑張りすぎないで、休み休みいきましょう? シロは頑張り屋さんのようだから、無理しないように気をつけて。」

「私はね、そういう頑張っている人がゆっくり一息つける、そういう場所を提供したくてお店をやってるのよ」