Chapter02-04

記録者: A Good Egg (ENo. 113)
Version: 1 | 確定日時: 2025-12-07 04:00:00

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風が通り抜けるような軽い笑い声は相槌のように。
ずっとにこやかに話を聞いている少年は、納得したみたいに数度頷いた後。

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「うんうん!じゃあ次は……ちょっと似たような質問なんだけどさ」

明るさはそのまま、けれど瞳の奥に──ほんの少しだけ鋭さが宿る。

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「君は自分が“正しい”と──思ってる?」

問いかけるトーン自体は軽い。
けれど、その笑顔の裏側から何かが覗く。
あなたの返答を待つ足は楽しげにぶらぶら揺れているのに、
視線だけは、明確に「答え」を探している。

子供の遊びのリズムの中に、
ほんの少しの、刃のような期待。

──あなたは自らを“正しい”と言えますか?

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「僕はさっき言った通り!
 自分の事を正しいと思うから、自分がみんなに聞かせている音が正しいと思っているから、
 僕は笛を吹くし、みんなを導くんだ。だってそうでしょ?」

軽やかに笑いながら、しかし言葉には確信がある。

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「ずっと働かなきゃいけない閉鎖的な村も、
 つまみ食いしたら一日ご飯をもらえないのも、
 重い税金も、いじわるなおばあさんも、変わらせてくれない。
 間違ってるから──導いてあげなきゃいけないでしょ?」


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「自分が正しいって信じてる人はね、迷わずに進めるんだ。
 曲が途切れないんだよ。ほら、楽譜って止まるとそこで“死んじゃう”からさ」

どこまでも明るい声で、
どこまでもまっすぐに、
少年は“正しさ”を語っていた。
──それで、あなたの答えを待っている。
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正しくない゛に決まって゛ましゅう゛ぅ!!!

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「当羽はドジばっかりで間違いばっかり゛れすって言ってますぅ゛…!」

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「正し゛い天使からは゛ぁ外れてるに決まってましゅうぅ゛…!」


【数分間、泣き声】

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あぅぅ…

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「……」

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「……当羽は」

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「魂の導き・癒し以外の仕事を行っている天使です」

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「天使として本来正しい仕事は死した魂を導き、安寧を与えること」

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…当羽はそこから外されています

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「魂をうまく運べず、癒せない天使はランクを下げられ、生きた人間の健やかな生命活動のための奉仕へ向かうことになります」

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「当羽はそう言った天使れす」

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「致し方のないことです。効率的ですぅ。は“正しい”判断を行っています」

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「そして…必要なことです」

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「ただ…事実として外れていますからぁ。本来の天使としては正しくないと回答いたします」

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「………」

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当羽に正しいところがあるのなら

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「それは…天使として人間へ奉仕する基本的な部分らけなんれしょうね」

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「身を削っても、それでもそれだけは」

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それだけは正しくありたいれすぅ…