Chapter02-Fin

記録者: ルイ=テネーブル (ENo. 46)
Version: 1 | 確定日時: 2025-12-07 04:00:00

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「そっかぁ……そういう音を持ってるんだ、君って」

足をぶらぶら揺らし、胸元の笛が軽く揺れる。
その小さな揺れは、まだ奏でられていない何かを予感させる。

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「ね、楽しかったよ。君の音、ぜんぶ新鮮だった。
 僕の知らないリズムで、知らない色で響いてて……」

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「──君の曲、きっとまだ続くよ。
 途中で休んだり、音を外したり、急に転調したりしてもさ。
 それでも“君だけの曲”になるんだ」

ゆるりともたげた手を、ひとさし指を
あなたに向けてはくすりと笑う。

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「だからね、止まらないで。
 君が止まったら、その続きの音、誰も聴けなくなっちゃうからさ」


そうして少年は揺らしていた足を床に着いて、
ひょっと立ち上がった──ように見えた。


──向かいの椅子には誰もいない。
目に鮮やかな少年の色彩は、もうどこにも認める事は出来なかった。

……あなたも意識して目を閉じれば、あるべきところに戻れるだろう。


ここトイカケはありません。回想や感想を自由に記入したりしなかったりしてください。
Answer
少年は、椅子から姿を消した。
これは夢。
覚めれば、いつもの安宿で目が覚める。

けれど少し盗賊、その場で思案にふける。

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「俺の音。俺の曲」

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「なにが休んで、音を外して、転調しても止まるな、だ」

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「……曲の体を成せるやつに言えよ、そういうの。
 ぐちゃぐちゃの楽譜はもう、
 曲になんかなりようねえだろうがよ」

もう戻れないと思っている・・・・・
だからこそ、破滅に刺激を求めている。
わかっては、いる。
全部が全部は認めないでいるだけだ。

目を閉じる。
今日もろくでもなく、
そして生きているかも不明瞭な生き方をしよう。