
「とある世界の話をしよう。」
後によく話される、
"剣と魔法のファンタジー"という世界の噺。
唯一神、つまりは世界の創造主がいるのだが。
創造主は土台を作り、多くの生命を生み、その最後に"ヒト"を生み落とした。
この"ヒト"という存在がまぁ厄介で。
初めは
他の種族に狩られてばかりで数が極端に減り。
それならば剣を与えましょう、と技術の知恵を与えても餌にされ。
可哀想だと創造主はメソメソしながら、
魔法もお与えに。
魔物も学習能力ぐらいはあるもんで、【魔王】というボスを作り上げヒトを狙い続けた。
ヒトも流石に喰われるだけじゃなくなり、特に力が秀でたものが【勇者】に祀り上げられた。

「魔王と勇者。ほら、聞き馴染み深いものになっただろ?」
ところが、先に述べたようヒトは厄介。
創造主のお考えを越えやがる。
戦争。戦争。戦争。
やれあの地は豊かだの、俺は先の魔王軍との戦いで功績を賜っただの。
戦争を始めるに、いちゃもんは何とでもいい。
人々らがギルドというシステムを作ってしまった反面もあってか、冒険者という傭兵達は金稼ぎに戦争、戦争、戦争!子供を魔物から守ってくれる親切者はいなくなっちまった!
創造主はまた、メソメソした。これでは
人類が成長しないと。
そこで、彼/彼女は思いついた。
もっと、強大で、理不尽で、尚且つ…一致団結しなければ妥当出来ないような"壁"を作ればいい!と。
ええ、そうです。壁。
『越えなきゃ明日はない』を体現化したような、壁。

「それが、運命転換期創造用舞台装置…【レッドドラゴン】。後にミヒャエル・エルドガードという存在を創り出した経緯である。」
この先は、その舞台装置が持ち出された後の世界の話になる。