Record

記録者: 銀灰の星守 (ENo. 194)
Version: 1 | 確定日時: 2025-12-03 04:00:00

【白の砂漠】

白い砂粒は雪のよう。太陽が昇っても白い砂は光を乱反射させ熱を持たない。
舞い上がり吹きすさぶ様は吹雪のよう。強い風とバチバチと襲い掛かる砂粒は、行き交う者を凍えさせる。
ビュービューと鳴り響く風の中に、人の声のような音が交じることがあるという。まるで悲鳴のように、怨嗟のように。この地が砂漠でありながら寒いのは、亡霊が生きた魂を狙うからだという噂もある。

砂漠の中心には、大樹のように空まで伸びた竜巻が巻き起こっている。圧倒的な量の砂に、激しい風速が合わさり、飲み込まれたものは削り取られてしまうことから『貪りの大砂嵐』と呼ばれている。



エルフは、この乾ききった砂漠の中心に一人で住まう。

かつて、人間の築いた大都市がある場所だった。