――西暦2045年のある日。日本某所の機械工学研究所にて。

「三嶋の坊ちゃんについての報告書の作成?
いきなりそんなこと言われてもな。口頭で説明したからそれでいいじゃん。
あたし作文と履歴書くらいしか書いたこと無いぞ」
星盤の世界をログアウトしてからは初の雑用ではない仕事を任されたものの、
中卒の体育会系上がりの自分には報告書なんてものをどう書けばいいのかさっぱりわからん。
そんな自分が今この研究所で雇われてるというのも不思議な話なんだけど。上司の思考も全くわからん。

「つー訳で、ロミネ。後は頼むわ」
なので、傍らの段ボール箱――元はラボでの作業の効率化を図るために作られた
AIアシスタント機能だったものがステラボードのクリア特典で実体化されちまって、今は自立思考型AI搭載のドローンって事になっている――『ロミネ』に丸投げする。
厳密には実体化したロミネは複製データで、今うちのラボには端末の中で相変わらずアシスタント機能をやってるオリジナルの『ロミネ』とこの『ドローンロミネ』が同時に存在してるっていうややこしい状況なんだが。

『エエーッ!?作成を任サれたのはナツキ様でシょう?』

「こういうのはお前の方が得意だろ。
それにステラボードで坊ちゃんに実際に会ったのお前だし。
あとハイパーキネティックデスインフェルノ辛すぎ飴の件忘れてねぇからな」
ステラボードのどっかのエリアでロミネが貰ってきたらしい飴がめちゃくちゃ辛かった。
あたしがドラゴンとかだったら口から火を噴いてるレベル。
舌もめっちゃ痛かったのが忘れられない。

『承知致シまシた。仕方がないでスねぇ……』

「んじゃ、任せたぜ!」
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クレジット
ロミネが着けている装飾はしゃまいむ様から戴いたものです。
ナツキ、ロミネのアイコン自体は自作。