Chapter02-02

記録者: 夏揺 響 (ENo. 56)
Version: 1 | 確定日時: 2025-12-03 04:00:00

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「ふ~ん、君はそう考えるんだね」

あなたの回答を聞いて、頭を左右にこてん、こてんと揺らす。
メトロノームのように規則正しく、しかし気ままに。
しばらく考えた後、ぱっと何かを思いついたように指を立てた。

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「じゃあさ、次々!
 君はさ、自分自身の事をどれぐらい信用してる?

さっきのトイカケはどこへやら。
話題が飛んだように見えて、きっと彼の中では自然な転調なのだ。

──あなたは、あなた自身をどれだけ信用できていますか?

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「あは、僕は勿論信じてるよ~!
 だって僕は導き手だよ?新しい曲にみんなを会わせるのが僕の役目だもの」

少年は胸元の笛を軽く叩き、誇らしげに微笑む。
音は鳴っていないのに、そこに確かな響きがあるように感じられる。

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「それが自分のやる事すら信じられてなかったら
 なにもかもおしまいだし、一小節だって進めない!
 みんなのためになるって僕が信じてるから──僕は笛を吹けるんだ」

その言葉は軽い。なのに、妙に重い。
信じることは、約束ではなく、覚悟なのだと突きつけるみたいに。

──鮮やかな瞳があなたに問い掛ける。
Answer
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「ああ」

そう、短く返す。笑顔で。
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「俺が俺自身のことをどれくらい信用しているか、か」

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「十割とはいかない。八割だ。
 だがこのくらいは己を信じていなければ、
 ついてきてくれる人物に失礼だ。
 仕事もうまく回らないよ」

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「そして残り二割は、
 俺もまだまだ周りに助けられる部分があるからだ。
 彼らのお陰であることも忘れちゃいけない。
 自戒の二割さ」

そう、穏やかに苦笑しつつ。
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「だが、八割と二割を合わせれば十割だ。
 俺は、だからやっていけるんだよ。
 慢心はいけないが、
 慎重に在れれば、確実にね」

自信ありげに、言い切った。

自身も、周囲も、信頼している。
故に、この蝉の仕事はうまく事が運んでいる。
そう言いたいのだろう。
己を信じる比率の高さは、
「一部隊を率いる者」としてそう在らねばならぬ、
その自覚である。