ミルクティーは砂糖入り。 | 記録詳細

ミルクティーは砂糖入り。

記録者: 矢島暁良 (ENo. 82)
公開日: 2025-10-29

あのカフェから通って早数日。

ちょっとまた行ってみよう、とあきらっちを誘って行こうとしたら。
ぱたりとそこは普通の喫茶店で。

当然、深夜に行こうとしてたからそりゃしまってるわけで。
お預け喰らったね~、とぼやきながら久しぶりに飲み屋へと足を運んだんだけど。

――まあ、目の前には真っ赤なたこの出来上がりって感じで。

「だーかーらー!!アタシぁアレンがど~~~~して隣などではなく三重に行くのがぁ!納得いかーん!!」


「まーまー、もう決まった事なんだしさ~」



――そう。

明日には、引っ越しなのだ。東京から三重へ。


もう重たいピアノだったり冷蔵庫だったり。
大きい荷物は業者に頼んで新居へと移したんだけど。
東京での業務はほぼ明日で、おしまい。
明後日には部屋の引き渡し。


……まあ、自分の部署は営業とかで出張とかあるから戻ってくることは多いんだけどさ。


三重の部屋の家賃はというと、住んでいる部屋より多分半分以上家賃が少なくなる感じで、
やっぱりその差はデカいなって思った。

あとはやっぱり部屋がその分広い。
広くて、ピアノを置いてもだいぶ余裕があるのは嬉しい。
今までのとこは、部屋が二部屋分ピアノ置くところが繋がってたから圧迫感も無かったけど。

場所は駅の近く。
前は流石に駅前だとピアノ置くスペースが限られてるからかだいぶお金の諸々を考えて離れていたけど、徒歩15分から5分になるのはありがたいかも。
まあ、殆どリモートワークと営業をしつつだから、あまり仕事に関しては変わらないけれど。


……そういえば、ネクサス君が見納めに来た時は、寂しくなるなって言ってたっけ。
構わない、とは言ってたけど、これからも定期的に会いに行こうかなとは思ってる。


……で。



問題は。




シホ君との進展だけれど。


……今、酒の勢いで引っ越すことを伝えたら。

…………すっごく鬼返事が来てるんだけど。


……これ、ネクサス君とあきらっちに後で知ったら怒られそ~~……。


とりあえず食べてる奴写真撮って送ろ。
『見送り会やってるよ』、っと。


これでよし。
ついでに『明日には三重県民になるぜ』のメッセージも送っちゃお。
市役所とかの手続きが色々あるから実際には何日かかかるだろうけど。



まあ。


そんなこんなで。



私は三重に引っ越したのだった。新幹線だけど身軽で旅行できるの良いね。

隣には何故か一緒に休んだあきらっちもいるけど。
三重の最初のお泊り会はアタシだって聞かなかったんだよね。

……まあ、そういうとこが好きなんだよね、昔っから。

鏡の前で、ミルクティーを差し出してくれた時からさ。





――だから。

ちゃんと、あきらっちの為にも、言おうと思う。

『明日、ピアノ聞きに来て』、ってさ。

プチコンサート、って程じゃないけど。
その時には。
泳ぎを教えてくれないかって、聞こうかな。


終わった後は、ミルクティーでも飲んでさ。