狼狽という、人間 | 記録詳細

狼狽という、人間

記録者: 周章 狼狽 (ENo. 23)
公開日: 2025-10-08

特に何の変哲もない、

運動が少し苦手で、

手先が器用で、

押されるのに弱く、

甘いものに目がなくて、

苦いものが苦手で、

「優しい」なんて、当たり障りのない言葉を貰う



そんな、ごく普通の人外に付き纏われているだけの高校生



肉親とは仲が悪い訳ではなく、母子家庭で慎ましく生きている。
父親は狼狽が高校入学時頃に事故での他界。

元から裕福と言うほどでもなく、父が他界してからは母がパートや水商売へと明け暮れ。

自分も、バイトをして恩返ししようとするものの
「自分の好きなことに使いなさい」
と、一蹴されてしまって

とはいえ、使うような友達もおらず、彼女もおらず

家にも誰も、人はおらず


日々、カフェ巡りなんてことをしていたら……

「こんな、面白いところに来てしまいまして
日々、やることも無いので入り浸っている、という訳です」

「でも、こんなところにまで来ても『あれ』ユーストマに付き纏われてしまうとは。
不憫だなぁ……って……」


そんな嘆きを、どこかへと呟いて
今日も今日とて



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