金貨 2枚目 | 記録詳細
──なあ、お前随分と調子がいいようじゃないか。
飼い主として鼻が高くて仕方ねえよ。
やっぱり人間様ってのは黄金に目が眩みやすいのかねえ……。
ああ、なに、こっちの話だ。お前は気にしなくって良い。
今日はお前と、お前の相棒の働きが他の間抜けと大違いで良いからよ、
こうしてボス自ら足を運んでやったってワケだよ。……嬉しいだろ?
……ハハ、なんでこんな拙い喋りをする奴が人間様に人気なのかねえ。
可愛げってもんを感じるのか?心の作りがちげえからわかんねえや。
……お前今月何回"向こう"に喚び出されたよ。……へえ、ほんとに大したもんだ。
ただ、お前……わかってるとは思うが悪魔が人間に負けるようなことがあっちゃならねえよ。
騙しはするが騙された、なんてのは恥だからな。……ハッ、ほんとにわかってんのかね。
ま、その辺りはお前の相棒がなんとかする……か。
はいはい、良いことな。俺たちがしてる事は良いことしてるに決まってるだろ?
お前のボスが今まで一度も間違ったことなんかしたことないよなあ?そうだろ?
ああ、そうだよ。お前は人間様共に大変良いことをしてやってんだ。
ちゃあんと助けてやるんだぜ?お前の力が人間様どもには必要なんだ。
当然俺もお前のことを必要としている。俺の夢にはお前の力が必要だ。
だからちゃあんとボスの言うことを聞いて真面目にせっせと働くんだぜ?
……よぉし、じゃあ今日はお前とその相棒に最高のボスが飯を奢ってやろう!
当然奢りだが、働きで10倍にして返してもらうぜ。お前たちなら余裕だろ。
……何遠慮してんだ、良いから来い!ほら、早くしろ!時間が無駄になるだろうが!